ビルメン業界では資格取得が評価されます。
様々な資格がありますが、有名なのがビルメン4点セット【電工2種・危険物乙4類・冷凍3種・ボイラー2級】と、ビルメン3種の神器【電験3種・エネ管・ビル管】でしょう。
しかし昨今、基本のビルメン4点セットに加わろうとしている需要の高い資格があります。
今回は、そんなビルメン新5点セットといわれつつある【消防設備士】について紹介していきます。
こんな人におすすめの記事です。
- 消防設備士について知りたい
- 消防設備士資格取得のメリットを知りたい
- 勉強方法を知りたい
- おすすめの参考書を知りたい
消防設備士とは
消防設備士(しょうぼうせつびし、英: Fire Defense Equipment Officer)は、消火器やスプリンクラー設備などの消火設備、自動火災報知設備などの警報設備、救助袋などの避難設備の設置工事、点検整備を行うことができる日本の国家資格である。消防法を設置根拠とする。
“フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)”
消防設備士とは、建物に設置されてある消防用設備の点検・整備・設置・修理を行うために必要な国家資格です。
消防設備士は業務独占資格であり、有資格者しか点検等を行うことができない点と、消防設備は建物に必ず設置されてある点から、安定して仕事がありますし、ビルメンとしても仕事の幅が増えて評価アップや資格手当アップにつながります。
誰もが見たことある消火器も消防設備であり、乙6類というものに分類され、これを取得していると消火器の点検を行うことができます。
甲種と乙種の違い
先ほど消火器は乙6類に分類されると紹介しましたが、【乙】とは何なのか、わかりませんよね。
まず、消防設備士は8種類に分けられます。
その8種類の中でも、甲種と乙種があり、それぞれできる作業が違います。
- 甲種:点検・整備・工事ができる【特類~5類の6種】
- 乙種:点検・整備ができる【1類~7類の7種】
甲種の方が試験合格のハードルが高い分できることが多く、また、評価されます。
次は8種類の消防設備について紹介していきます。
消防設備の種類
消防設備は以下のとおりに分類されています。
こんなに種類が多かったら、どれを勉強すればいいのかわからないよ、、
では、おすすめの消防設備士資格を2つお教えします!
おすすめの消防設備士資格2選
数多くある消防設備士資格の中で、需要が高く特におすすめの資格を2つ紹介します。
乙6類(消火器の点検・整備)
いちばんおすすめなのが消防設備士乙6類です。
これを取得すると消火器の点検・整備を行うことができます。
消火器は見慣れている方も多いのではないでしょうか。
資格勉強もとっつきやすく、難易度も高くありません。
独立系のビルメン会社は、消防設備点検を請け負っている場合もあります。
資格があれば、できる仕事が増え収入アップも期待できます。
甲4類(感知器、受信機の点検・整備、設置工事)
次におすすめなのが、甲4類です。
これを取得すると感知器、受信機の点検・整備、設置工事を行うことができます。
これらの設備は配線を繋ぐ作業があり電気工事がからんでくるので、第2種電気工事士を取得しておくとより資格の価値がアップします。
概要
いずれの資格も受験者数が多く需要が高いです。
難易度:乙6類 ★★☆☆☆ 甲4類 ★★★★☆
消防設備士試験は暗記が多く、やればやった分だけ合格に近づきます。
甲種は製図問題が出題されます。
製図問題は実際に図面に書いていくので、これも書いていけば自然に覚えます。
試験日程:2回以上/年(都道府県ごとに開催)
消防設備士試験は都道府県ごとに開催しており、それぞれ日程が違いますので公式ホームページを随時チェック願います。
合格率と合格基準
いずれも高い合格率ですが、しっかりと対策をする必要があります。
乙種の試験は、筆記と実技試験(記述式)
甲種は、筆記と実技(記述式)に加えて、製図試験があります。
合格率
合格率は以下の通りです。
乙6類 約40%
甲4類 30〜40%
いずれも高い合格率ですが、しっかりと対策をする必要があります。
合格基準
各科目毎に40%以上で全体の出題数の60%以上、かつ、実技試験において60%以上の成績を修めた者
出題科目は下記の通りです。
乙6類
種別 | 試験科目 | 問題数 | 試験時間 | ||
乙6類 | 筆記 | 消防関係法令 | 共通 | 6 | 1時間45分 |
類別 | 4 | ||||
基礎的知識 | 機械 | 5 | |||
電気 | ー | ||||
構造・機能及び 整備 | 機械 | 9 | |||
電気 | ー | ||||
規格 | 6 | ||||
計 | 30 | ||||
実技 | 鑑別等 | 5 |
甲4類
種別 | 試験科目 | 問題数 | 試験時間 | ||
甲4類 | 筆記 | 消防関係法令 | 共通 | 8 | 3時間15分 |
類別 | 7 | ||||
基礎的知識 | 機械 | ー | |||
電気 | 10 | ||||
構造・機能及び 整備 | 機械 | ー | |||
電気 | 12 | ||||
規格 | 8 | ||||
計 | 45 | ||||
実技 | 鑑別等 | 5 | |||
製図 | 2 |
出題方法は4肢択一式
消防設備士試験は4肢択一式です。
消防設備士試験は他のビルメン関連試験と違って過去問がないため、予想問題を参考書などで解いていくのがメインの勉強法となります。
実技試験は記述式で、文字を書かなければいけないので、勉強の段階で書く癖をつけておくのがおすすめです。
甲4類は製図問題があり、問題文を読み取り実際に図面を完成させます。
製図問題はパターンが決められていますので、後に紹介する製図専用の参考書を使って書きまくっていきましょう。
受験資格はなし
消防設備士試験は受験資格がないため、誰でも受験することができます。
独学での勉強法とおすすめの参考書
乙種、甲種ともに、まずは参考書の写真やイラストをみて設備の概要を知ることからスタートしましょう。
乙6類なら消火器の写真
甲4類なら感知器や受信機
よーし!覚えるぞー!
ちょっと待ってください、そんなに熱心に覚えようとしなくても大丈夫ですよ。
コツは毎日必ずみることです。
覚えようとしなくても自然と覚えていきます。
ちょっとやる気でないなーという日もみるだけで大丈夫です。
おすすめの参考書
乙6類
わかりやすい!第6類消防設備士試験 3,080円
イラストや語呂合わせが豊富で、初心者にもわかりやすい構成になってます。
実際に私もこの参考書で合格しました。
本試験によく出る第6類消防設備士問題集 2,860円
上記の参考書の問題集です。
予想問題集も、過去に出題された問題に即した構成になっているので、無駄なく安心して解いていくと合格に近づくでしょう。
続いては甲4類
わかりやすい! 第4類消防設備士試験 3,520円
問題集
本試験によく出る! 第4類消防設備士問題集 3,080円
製図
これだけはマスター! 第4類消防設備士試験 製図編 2,750円
よく出るシリーズの製図参考書&問題集です。
まとめ:独学で一発合格可能!
ビル設備にはなくてはならないのが消防設備です。
火災などいざというときに設備の使用方法を知っておくことは必要不可欠なので、ビルメンとても需要が高く、持っていて損はない資格でしょう。
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