ビルメン関連の資格は非常に種類が多く、何から取得すればいいのかわからない方が多いでしょう。
この記事では、4点セットの4資格、消防設備士の1区分、上位資格の3資格を、計8区分で紹介します。消防設備士は乙6・甲4をまとめて1区分としています。資格の掲載順が、そのまま全員に合う取得順というわけではありません。
私は無資格・未経験でビルメンに転職しました。資格を全部揃えてからでなければ応募できない、という意味ではありません。まずは希望する求人の応募条件と、担当する設備で必要な資格を分けて見てください。
最初の資格は、今の状況から選ぶ
| 今の状況 | 優先順位の考え方 |
|---|---|
| 希望する求人で電工2種が求められる | 第二種電気工事士を優先候補に。必須条件か歓迎条件かも確認します。 |
| まず勉強の習慣をつくりたい | 危険物乙4も候補です。私が最初に取った資格ですが、一度不合格になっています。 |
| すでにビルメンとして働いている | 担当設備と会社の方針に合わせます。冷凍機やボイラーなど、現場で必要な資格を確認します。 |
ビルメン4点セット+消防設備士
- 第二種電気工事士(希望求人で求められる場合に優先)
- 危険物取扱者乙4類
- 第三種冷凍機械責任者
- 二級ボイラー技士
- 消防設備士(乙6or甲4)

第二種電気工事士(電工2種)
【難易度】★★★☆☆
【試験日程】2回/年
【受験者数】約15万人/年
【合格率】[筆記]約60% [技能]約70%
希望する求人で電工2種が必須・歓迎条件になっているなら、優先して検討したい資格です。電気設備の知識を学べますが、すべての応募先で取得が必須とは限りません。
筆記試験と技能試験は別日で行われ、それぞれ合格しなければなりません。
しかし、合格率はいずれも高く、しっかりと対策をすれば一発合格も可能です。
危険物乙4(乙4)
【難易度】★★☆☆☆
【試験日程】2回以上/年(都道府県ごとに開催)
【受験者数】約10万人/年
【合格率】約30〜40%
ガソリンスタンドでバイトができるようになります。
私が最初に取った資格です。ただ、私は一度不合格になり、勉強には約3か月かかりました。「簡単だからすぐ取れる」とは言えませんが、まず一つの試験に取り組んでみたい人には候補になります。

私も最初に取得しました!
第三種冷凍機械責任者(3冷)
【難易度】★★★★★
【試験日程】1回/年
【受験者数】約8000人/年
【合格率】約20〜40%
ビルメンとしては、空調機の原理を知ることができ仕事に活かせるでしょう。
空調設備について学びたい場合の候補です。最初の一資格に固定せず、担当設備や学びたい内容から検討してください。
択一試験なのですが問題の問い方が特殊で、しっかりと原理を理解することが大切です。
二級ボイラー技士(2ボ)
【難易度】★☆☆☆☆
【試験日程】各試験センターの公式日程を確認
【受験者数】約2万5000人/年
【合格率】約50%
実施日や会場は、安全衛生技術試験協会の各試験センターの案内で確認してください。
試験の受験資格と、合格後の免許交付要件は別です。実務経験がない場合には、20時間のボイラー実技講習を修了する方法があります。費用と要件は、下の個別記事と公式案内で確認してください。
一律に最後と決めるのではなく、勤務先のボイラー設備や会社の取得方針に合わせて優先順位を考えてください。
消防設備士(乙6or甲4)
【難易度】乙6 ★★☆☆☆ 甲4 ★★★★☆
【試験日程】2回以上/年(都道府県ごとに開催)
【受験者数】乙6 約2万人/年 甲4 約2万人/年
【合格率】乙6 約40% 甲4 約30〜40%
建物には必ず消防設備が設置されており、それらの点検を順次行うことは法律で決められています。
消防設備士は、ビルメン4点セットと言われる4つの資格には入ってませんが、同等の重要度を持っており、合わせて5点セットと呼ばれるようになってきました。
乙種6類は消火器に関する資格で、みなさんにもなじみのあるモノでしょう。建物にはなくてはならない防災設備です。
甲種4類は火災を感知する感知器や受信機に関する防災設備の点検と工事もできるようになる資格です。
独立系のビルメン会社は防災点検を請け負っているところもあり、この資格を持っていると消防設備点検を行えるので、重宝されるでしょう。
続いて、
3種の神器、上位資格3つ
- ビル管理士←【受験資格を満たし、建物管理を広く学びたい方の候補】
- 第三種電気主任技術者
- エネルギー管理士

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)
【難易度】★★★★★★☆☆☆☆
【試験日程】1回/年
【受験者数】約1万人/年
【合格率】約10〜20%(年度によりばらつきあり)
ビル管理士は、建物の衛生管理を幅広く学ぶ資格です。受験資格を満たしていて、建物管理全体を学びたい場合には、上位資格の中で先に検討する候補になります。
しかし、ビル管理士は受験に実務経験が2年必要ですので、以下に紹介する電験3種を先に取ってもいいでしょう。
第三種電気主任技術者(電験3種)
【難易度】★★★★★★★★☆☆
【試験日程】2回/年
【受験者数】約4万人/年
【合格率】約10%以下
電気主任技術者は、電気事業法という法律で定められている国家資格です。
”電気技術者試験センター引用”
同法では、高圧または特別高圧で受電するビル、工場などの電気設備や電気事業⽤の発電所、変電所、送電線などの電気工作物の設置者に対して、原則として事業場毎に電気主任技術者を選任し、電気設備の工事、維持及び運⽤に関する保安の監督を行わせるように義務づけています。
電気主任技術者は、電気事業法における⾃主保安体制の中核を担うキーパーソンと位置付けられています。また、電気工作物の工事、維持及び運⽤についての高度な知識を身に付けた専門技術者として、高いステイタスを持つ存在でもあり、電気工作物の保安監督を的確に行うことで公共の安全を確保するとともに環境の保全を図るという社会的に重要な役割を担っています。
ビルメンとしては最大の目標資格となるのがこの電験3種です。
独占業務となっており、非常に価値が高いです。
応募できる仕事の選択肢を広げる資格ですが、資格だけで採用や希望条件が保証されるわけではありません。
また、受験資格がなく誰でも受験できるので数学が得意な人や電気が好きな人は挑戦しましょう。

私も最大の目標としています!一緒に頑張りましょう!
エネルギー管理士(エネ管)
【難易度】★★★★★★★★★★
【試験日程】公式の実施日程を確認
【受験者数】約1万人/年
【合格率】約30%
省エネに関心が高まる昨今、注目されているのがエネ管です。
合格率は30%ほどと、やや高いですが、難易度が高いです。
私が取得したのは、4点セット、消防設備士の乙6・甲4、ビル管理士です。電験3種は勉強中で、ここで紹介した資格をすべて取得したわけではありません。取得した資格の勉強には、宿直の待機時間も使ってきました。「3ページだけ」と決めて積み上げた話は、別記事に書いています。

まとめ:希望求人と担当設備から取得順を考える
4点セット、消防設備士、上位3資格を、計8区分で紹介しました。すべてを応募前に揃える必要がある、という話ではありません。
希望求人で求められる資格があるなら、それを優先候補に。勉強の習慣をつくるところからなら乙4も候補です。入社後は、担当設備と会社の方針から次の資格を考えてみてください。
資格の勉強とあわせて応募も考えている方へ
求人の必須資格や勤務条件も確認したい方は、転職サービスの紹介記事を参考にしてください。転職サービスへの登録=退職ではありません。利用するかどうかは、ご自身のペースで決めて構いません。
応募の準備も進めたい方へ
資格の勉強とあわせて応募の準備も進めるなら、これまで担当した仕事を職務経歴書に書き出すところから始める方法もあります。
まだ応募するか決めていなくても構いません。求人の条件を見ながら、これまでの経験と、これから必要になる資格を分けて整理してみてください。
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noteで、もう少し深い話を書いています

よくある質問
Q. ビルメンに必要な資格は何ですか?
A. 代表的なものに4点セット、消防設備士、ビル管理士などがあります。ただし、すべての取得が応募条件というわけではありません。求人の必須・歓迎条件と、担当業務に必要な資格を分けて確認してください。
Q. ビルメン初心者がまず取るべき資格は何ですか?
A. 希望求人で電工2種が求められるなら電工2種を優先候補に。まず勉強の習慣をつくりたいなら、私が最初に取った乙4も候補です。入社後は担当設備と会社の方針に合わせます。全員に共通する取得順はありません。
Q. 資格なしでもビルメンとして働けますか?
A. 私は無資格・未経験でビルメンに転職しました。ただし、応募条件は会社や求人ごとに異なります。入社後に必要な資格や資格手当の対象も、応募先・勤務先に確認してください。









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