ビルメンに転職してから、休日の過ごし方が大きく変わりました。
正確に言うと、休日に「何をしているか」は、それほど派手なものではありません。買い物に行って、散歩して、家でテレビを見て、ぐらいです。
ただ、休日の「中身」は変わりました。
介護職時代の休日は、頭の中が次の出勤日のことで埋まっていました。いまの休日は、その雑念がほとんどありません。年収が80万円増えたことより、この変化の方が、私には大きい意味を持っています。
この記事では、私が実際にどんな休日を過ごしているか、介護職時代の休日と比べてどう変わったかを、正直に書きます。
先に「シフトの仕組み」だけ補足しておく
休日の中身に入る前に、最低限の前提だけ書いておきます。
ビルメンの宿直は1回24時間勤務で、翌日が明け休み、その後に公休が入る形が多いです。家に帰り着くのは明けの日の10時ごろ。寝てもいいし、起きていれば平日の昼間の時間が手に入ります。
ここから先は休日の「中身」の話に絞ります。
シフト構造そのもの(入り→明け→休みのセット・1ヶ月単位で読める・介護シフトとの比較)は別記事に書きました → 介護職の勤務体系がきつい理由と、ビルメンに変えてわかった違い
休日に、私は何をして過ごしているか
ここから本題です。先に書いておくと、派手なことはほとんどしていません。
普通の休日
食事を作って、買い物に行って、家で本を読んで、夕方に散歩して、というレベルの休日です。映画を観たり、近所のカフェに行ったり。「ビルメンの休日のリアル」と言っても、絵になる写真は1枚も撮れません。
体調を整える休日
宿直明けは寝不足が残っているので、その日のうちに無理をしないようにしています。ゆっくり食事して、軽く散歩して、夕方には寝てしまうこともあります。「明日のために体調を戻す」が目的の休日です。
派手なことは、していない
正直に書きます。年収が増えたといっても380万円なので、急に旅行三昧というわけではありません。お金の使い方や生活は、ほぼ介護職時代と変わっていません。
大きく変わったのは、生活の内容ではなく、休日の中身、つまり頭の中の方でした。
介護職時代の休日は、こうだった
これを書くために、思い出すのは少しつらい部分もあります。
休日の頭の中が「次の出勤日」で埋まっていた
介護職時代の休日は「次の勤務はあの人と一緒だから、こう動こう」とシミュレーションしている時間が長かったです。利用者・職員・家族との関係、シフトのバランス、申し送り事項の準備。休んでいるはずなのに、頭は職場にありました。
オフのときも仕事から離れられない。介護時代の雑念の正体は、ずっと「次の出勤日のこと」が頭にあることでした。
体調を温存するために、動かない休日
介護は身体を使う仕事です。腰や膝に小さな不調を抱えていると、休日に歩き回ることも控えるようになっていきました。「休日に元気に出かける」より「休日に体を回復させる」が優先になっていきました。
腰痛持ちの先輩介護職員を見て、自分の10年後を想像したことがあります。あの想像は、休日にも影を落としていました。
オフでもオフになれない感覚
介護職で最もしんどかったのは、毎日明るくいることでした。気を抜けない・迷惑をかけられない、と自分に言い聞かせていたら、自分の消耗に気づくのが遅れました。
その「明るくいる練習」は、休日にも続いていました。完全にスイッチを切る感覚を、忘れていた気がします。
ここは介護という仕事を否定したい話ではありません。私には、その働き方が合わなかった、というだけの話です。
休日の質が変わると、人生の景色が変わる
ビルメンに転職してから、休日の中身が変わりました。
「明日のこと」を考えずに眠れる
これが一番大きな変化でした。
転職後、休日に次の仕事のことを考えなくなりました。シフト表は見ますが、見るだけです。「あの人と一緒だからこう動こう」という事前シミュレーションが、消えました。
設備は感情がないので、明日のシミュレーションがいらないんです。
他のことに目が向く余白
精神的余裕ができたことで、ほかのことにもがんばろうと思えるようになりました。資格の勉強、このブログを書くこと、家のことを少しずつ整えること。
派手な変化ではありませんが、「やってみようかな」と思える対象が増えました。
年収80万円増より、休日の質の変化のほうが大きかった
これは正直なところです。
年収が増えたのはありがたいですが、お金で生活はあまり変わっていません。一方で、休日に雑念がない、という変化は、毎週・毎月続く効果として効いています。
「収入は満足とは言えないが、納得はしている」というのが、いまの正直な感覚です。それ以上に精神面・体調面の余裕が大きい。お金より先に余裕が戻ってきた、と書いた方が近いです。
休日に「次にやりたいこと」が浮かぶ感覚
介護時代に休日にやっていたのは、次の勤務のシミュレーションでした。
いまの休日にときどき浮かぶのは、「今度の連休はどこに行こうか」「あの本を読み終えたい」「家のあのスペースを整えたい」のような、生活側の話題です。
派手なリストではありません。でも、休日に未来の予定が浮かぶこと自体が、私には新しい感覚でした。
それでも「楽じゃない」休日もある
良いことばかり書くと嘘になるので、楽じゃない側面も並べておきます。
宿直明けに疲れが抜けない日
仮眠中に警報が鳴った夜は、明け休みの日に疲れが残ります。寝不足の日数だけは、宿直勤務である以上、避けられません。
緊急対応で休日が削れる日
漏水や停電などの緊急対応で、明け休みのはずだったのに呼び出されることもあります。多い頻度ではありませんが、ゼロではありません。
楽さは条件付き
いまの仕事が楽に感じるのは、会社・現場・同僚など条件が揃っているからです。その自覚があるから、知識と経験を積んでおかないといけないと思っています。
休日の質が良いのも、現場が安定しているからで、これは前提条件として書いておきたいことです。
まとめ|休日の質が、私には一番効いた
ビルメンの休日について書いてきました。
派手な過ごし方はしていません。年収が増えても、生活は大きく変わっていません。変わったのは、休日の頭の中、雑念の量、明日のことを考えずに眠れること、でした。
介護を続けている友人がいます。腰は悪くなっていきましたが「自分には介護しかない」と決めて、できることとできないことを判断しながら働いています。趣味もあって、プライベートも楽しそうです。その姿は尊敬しています。
私には介護が合わなかった、というだけの話でした。
楽に生きるのは、逃げじゃなく選択肢です。休日の中身を取り戻したい人にとって、ビルメンという働き方が選択肢の1つになるかもしれません。それくらいの記事として、読んでもらえたらうれしいです。
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