「今より負担の少ない仕事を選びたい。でも、正社員として働き続けたい。」私も、楽な仕事を検索してビルメンを知りました。最初は、本当にそんな仕事があるのかと疑っていました。
私は飲食のアルバイトを8年、介護職を3年経験したあと、無資格・未経験で独立系のビルメンに転職しました。今の勤務先では、以前より精神的な余裕を持って正社員として働いています。
ただし、ビルメンなら誰でも採用される、どの現場でも楽に働ける、ということではありません。私に合ったのは、仕事の内容だけでなく、会社・現場・同僚などの条件が揃っていたからだと思っています。
この記事では、私が楽になった点と、宿直や緊急対応などの負担を分けて書きます。「楽な仕事」という職種名を探すときにも、自分にとって何が負担なのかを考える材料になればうれしいです。
1. 「楽な仕事」は、どの負担を減らしたいかで変わる
同じ仕事でも、対人対応が苦にならない人と、一人で作業するほうが落ち着く人では感じ方が違います。受付や事務など、他の職種の採用の難しさや忙しさを、職種名だけで決めることはできません。
「楽=何もしない」ではない
ビルメンも、設備の点検や巡回、報告書の作成、不具合への対応をする仕事です。私の現場には待機時間がありますが、工事業者が多い日は受付や電話対応が続きます。宿直中に動き続ける日もあります。
待機があることと、対応する責任がないことは別です。暇な時間があるかだけで判断すると、夜間のトラブルや、覚える作業との違いに戸惑うかもしれません。
私が減らしたかったのは、休日まで続く仕事の緊張
介護職の頃は、休日にも次の勤務を思い浮かべて、誰と組むか、どう動くかを考えていました。次の仕事に備えて体調を温存しようと、歩き回ることも控えていました。私には、その働き方が合わなかったのだと思います。
ビルメンに転職してから、休日に次の勤務を考えずに過ごせるようになりました。私にとっての「楽」は、何もしなくていいことより、仕事から離れられる時間が戻ったことでした。
2. 私がビルメンを選んで変わったこと
私の体験は一つの勤務先でのものです。同じように働けるかは、求人票や面接で具体的な条件を確かめる必要があります。他職種との優劣ではなく、次の項目を応募先ごとに見比べてください。
| 確認する項目 | 求人票・面接で確かめたいこと |
| 雇用形態 | 正社員採用か。有期契約の場合は期間と更新条件はどうか。 |
| 勤務形態 | 日勤・宿直の組み合わせ、残業、勤務終了後から次の勤務までの時間。 |
| 夜間対応 | 仮眠の取り方、呼び出しの頻度、緊急時に相談できる相手。 |
| 担当範囲 | 設備点検以外の受付・電話・工事対応と、一人で担当する作業。 |
| 収入 | 基本給、手当、賞与、残業を分けて、生活に必要な額と比べる。 |
① 点検の合間に待機する時間がある
私の宿直では、19時の引き継ぎから翌1時ごろまで、何もなければ待機しています。報告書を作ったり、資格の勉強をしたりすることもあります。仕事中に勉強できる環境は、私にはありがたいものでした。
これは私の現場の話です。待機中も、不具合が起きれば対応します。自由時間として予定を立てられるわけではありませんし、勉強してよいかも勤務先のルールを確認する必要があります。
② 年収の話を隠さなくてよくなった
私の年収は、介護職の頃の300万円から、ビルメンでは基本給ベースで380万円になりました。収入に満足している、とまでは言えません。でも、精神面や体調面の余裕も含めて、今の暮らしには納得しています。
同世代と飲んだときに、年収の話を隠さなくてよくなりました。誰より稼いでいるかではなく、自分が続けていける働き方かどうか。私が気にすることは、少し変わったように思います。
③ 休日を休日らしく過ごせるようになった
転職後は、休みの日に次の仕事を考えなくなりました。介護職の頃のように、次の勤務の動きを頭の中で繰り返す時間が減ったことが、私には大きかったです。
給料や休日数だけを比べていたら、この違いは見えなかったと思います。仕事を終えたあとに気持ちを切り替えられることも、私が今の仕事を続けている理由です。
3. ビルメンが合わないと感じるかもしれない条件
私が楽になった点だけでは、転職先を選ぶ材料として足りません。収入、宿直、急な対応が自分の生活に合うかも考えておきたいところです。
条件1:提示された給与で生活を続けられるか
先ほど書いた年収は、私個人の数字です。未経験者の初年度年収や業界平均を示すものではありません。求人票に手当込みの金額が載っている場合は、何が含まれているかまで確かめたいです。精神的に楽になっても、生活費が足りなければ別の不安が増えます。必要な収入を先に整理しておくと、応募先を比べやすくなります。
条件2:宿直の生活リズムが合うか
私の勤務には、朝9時から翌朝9時までの宿直があります。仮眠を挟むとはいえ、長い時間を職場で過ごします。宿直明けに時間ができることと、体が休まっていることは同じではありません。
宿直の有無や回数は求人によって異なります。日勤を希望するなら、応募前に勤務形態と配属先の条件を確認してください。
「明け」と「公休」を分けて考える
宿直の翌朝に勤務が終わる「明け」は、その日の朝まで働いていた日です。公休と同じものとして休日数を数えると、使える時間を見誤りやすくなります。
勤務日数や明けの配置は、勤務先のシフトによって変わります。特定の一週間の例だけで毎月の働き方を判断せず、実際の勤務表を確認してください。
- 宿直:私の場合は朝9時〜翌朝9時。点検・待機・仮眠などを挟み、緊急時には対応します。
- 明け:宿直を終えて帰る日。休息や睡眠に使う時間も含めて考えます。
- 公休:完全な休み。
以下は、私の宿直の基本的な流れです。工事や不具合があれば、このとおりには進みません。
| 時刻 | 私の宿直の流れ |
| 9時 | 朝礼、引き継ぎ |
| 朝礼後〜12時 | 点検・巡回 |
| 13〜17時 | 点検・巡回 |
| 19時 | 引き継ぎ |
| 19時〜翌1時ごろ | 何もなければ待機。報告書作成や資格の勉強をすることもある |
| 翌1時ごろ〜6時 | 仮眠。緊急対応が入ることもある |
| 6時 | 起床 |
| 9時 | 朝礼・引き継ぎをして勤務終了 |

待機中は、ずっと自由に過ごせるのでしょうか?

待機中も仕事の対応は必要です。長い時間を職場で過ごす負担もあります。
私には今の勤務体系が合っています。ただ、家で眠れない夜がある働き方です。仮眠の環境や夜間の対応人数、家族との時間も含めて、自分が続けられそうかを考えてほしいと思います。

私が楽だと感じる条件が、ほかの人にも合うとは限りません。
条件3:急な対応や身体に負担のある作業もある
私の現場でも、深夜に漏水やブレーカートリップで急な対応をすることがあります。脚立作業で高さが怖くなり、一瞬頭が真っ白になったこともありました。座って過ごす時間だけを想像して入ると、違いを感じると思います。担当する作業と、困ったときに相談できる体制を確かめておきたいです。
4. 応募前に、雇用条件と仕事内容を確かめる
ビルメンという職種名だけでは、働き方まではわかりません。正社員採用かどうかと、自分に合う現場かどうかを分けて確認していきます。
① 会社の区分だけで負担を決めつけない
系列系・独立系という会社の区分だけで、忙しさや人間関係が決まるわけではありません。私は系列系の面接に2社落ちたあと、独立系に切り替えたら受かりました。その経験からも、会社の名前だけでなく、募集条件を確かめることが大事だと感じています。
- 募集条件: 雇用形態、求められる経験・資格、給与の内訳を確認する。
- 配属先: 勤務形態、対応人数、担当設備、異動の可能性を確認する。
独立系だから楽、系列系だから大変、と一括りにはできません。私が応募先を選んだときの話は、別の記事にもまとめています。
② 希望する求人が求める資格を確認する
資格は、設備の知識を学んだり、担当できる仕事を広げたりするためのものです。資格を取れば採用や収入が保証されるわけではありません。私は無資格で転職したので、すべて揃うまで応募できないとも考えていません。
- 第二種電気工事士
- 危険物取扱者 乙種4類
- 2級ボイラー技士
これらはビルメンの資格として紹介しているものですが、応募の必須条件か、入社後の取得でもよいかは求人ごとに確認してください。資格手当の有無も会社によります。私は勉強するとき、「テキスト3ページだけ」「過去問1問だけ」と小さく決めて進めてきました。
資格についてはこちらの記事でまとめています。
③ 退職を決める前に、働く条件を調べる
転職サービスへの登録=退職ではありません。今の仕事を続けながら求人を見たり、条件を問い合わせたりすることもできます。応募には準備や面接の時間がかかるので、自分の余裕に合わせて進めてください。
私が無資格・未経験から転職した経緯は、こちらに記録しています。私と同じ進め方で採用されるとは限りませんが、応募先を考える材料にはなると思います。
5. 私には合った。その条件が自分にも合うかを考える
私はビルメンに転職して、正社員として働きながら、休日を休日らしく過ごせるようになりました。それは、私が選んだ働き方の結果です。
一方で、宿直や急な不具合対応はあります。収入にも、満足とは言い切れない部分があります。その両方を含めて、今の生活には納得しています。
ビルメンが合いそうかを考えるときは、「どの負担を減らしたいか」と「どの負担なら引き受けられるか」を分けてみてください。私の場合は、人と関わり続ける緊張が減ることが大きかったです。
求人票の給与だけで判断せず、宿直の回数や担当業務、相談できる人がいるかも確認する。そのうえで、今の暮らしと比べて考えるくらいでよいのだと思います。
すぐに応募を決めなくても、気になる求人の勤務条件を読むところから始められます。合わない条件が見つかったなら、別の働き方を探す判断にも使えます。
私の体験が、自分に合う働き方を考えるための一例になればと思います。
向き不向きと資格について、もう少し知りたい方へ
仕事内容との相性をもう少し考えたい方へ、向いている点・合わない点を別の記事にまとめています。
第二種電気工事士の勉強を検討している方には、私が使った教材と学習方法をまとめた記事もあります。
noteで、もう少し深い話を書いています


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よくある質問
Q. 「楽な仕事で正社員」は本当に可能ですか?
A. 私は無資格・未経験で独立系ビルメンの正社員になり、以前より精神的に楽になりました。ただし、採用条件も仕事の負担も勤務先によって異なります。誰でも同じ結果になるとはいえません。
Q. ビルメンなら、ほかの仕事より楽に働けますか?
A. 職種名だけでは比べられません。私の現場には待機時間がありますが、工事対応が続く日や深夜の緊急対応もあります。自分が減らしたい負担と、応募先の仕事内容を照らし合わせてください。
Q. 楽な仕事を探すとき、何を基準にすればいいですか?
A. 雇用形態、勤務時間と宿直、夜間対応、担当範囲、給与の内訳を確認すると比較しやすくなります。待機時間の長さだけでなく、生活費や休息の取り方が自分に合うかも考えてください。







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