転職の進め方

ビルメン転職、どの選択肢を選んだか|独立系×宿直×オフィスビルを選んだ理由

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転職の進め方

「ビルメンに転職したい」と思っても、実際にはその先にいくつもの選択肢があります。会社の種類、勤務のかたち、働く施設のタイプ。私はそのどれもよく分からないまま動き出して、最終的に「独立系・宿直・オフィスビル」という組み合わせに落ち着きました。

この記事では、私が何を基準に、どうやってその3つを選んだのかを正直に書きます。結論から言うと、私はスペックで選べませんでした。だから「優先順位」で選びました。完璧な正解を探すのではなく、自分が何を一番大事にしたいかで決めた、という話です。

ビルメンの「選択肢」は、入る前にいくつもある

ビルメンへの転職を考えていた頃、私は「ビルメン」という仕事をひとくくりで見ていました。設備を見回る仕事、くらいの解像度です。でも実際に動き始めて分かったのは、同じビルメンでも中身がかなり違う、ということでした。

私は最初、選択肢があることすら知らなかった

私が転職を考え始めてから、実際に動けるまで1年かかっています。その1年で何をしていたかというと、ほとんど何もできていませんでした。情報は調べるのに、選択肢の整理ができていなかったからです。

最初に応募したのは系列系のビルメン会社でした。大手の子会社で、安定していそうだと思ったからです。でも2社受けて、2社とも落ちました。設備の知識がまったくなかったので、面接で話せることが何もなかったのだと思います。「やっぱり自分には何もできない、何も持っていない」と感じたのを覚えています。それでも介護職に戻る気にはなれませんでした。

このとき初めて、「系列がダメなら独立系もある」と気づきました。選択肢があることすら、落ちて初めて知ったのです。

選ぶのは「会社形態」「勤務形態」「施設タイプ」の3つ

整理すると、ビルメンを選ぶときに分かれ道になるのは大きく3つあります。

  • 会社形態:系列系か、独立系か
  • 勤務形態:宿直(泊まり)があるか、日勤のみか
  • 施設タイプ:オフィスビルか、商業施設・病院・ホテルなどか

この3つの掛け合わせで、同じ「ビルメン」でも日々の過ごし方はかなり変わります。私はこの3つを、それぞれ「独立系」「宿直」「オフィスビル」で選びました。次の章で、それぞれをなぜ選んだのかを書きます。

私が選んだ3つ|独立系×宿直×オフィスビル

ここが、この記事の核心です。3つの選択軸について、私がどちらを選び、なぜそうしたのかを順番に書いていきます。

会社形態は「独立系」を選んだ

正直に言うと、独立系を「選んだ」というより、系列に落ちた結果として独立系に切り替えた、というのが実際のところです。系列2社に落ちたあと、「派遣でもいいから受かりたい」と方向転換し、独立系の現場に派遣される形で応募しました。そこで正社員として雇いたいと言ってもらえて、入社できました。

比較項目系列系独立系
親会社大手の子会社が多い独立した管理会社
入りやすさ経験者が有利になりやすい未経験でも入り口がある
現場親会社の物件が中心受注した幅広い物件
私の実感知識ゼロでは厳しかった切り替えたら受かった

独立系が系列より優れている、という話ではありません。ただ、設備知識がゼロだった当時の私にとって、入り口があったのは独立系のほうでした。系列と独立の違いはもう少し詳しく書いた記事があるので、会社形態で迷っている方はそちらも参考にしてください(記事末尾にリンクを置いています)。

勤務形態は「宿直」を選んだ

宿直は泊まり勤務です。泊まりを避けたい人もいるかもしれませんが、私はむしろここに抵抗がありませんでした。介護職時代に3年間、夜勤をやっていたからです。

介護の夜勤を経験していたので、「泊まりの仕事」そのものへの心理的なハードルがほとんどありませんでした。むしろ初めて宿直に入ったとき、「これでお金がもらえていいのか」と思ったほどです。介護の夜勤は常に誰かのそばにいて、呼ばれれば動き続ける仕事でした。それに比べて宿直の待機時間は、静かに設備を見て回るだけの時間が長い。落差が大きかったのです。

比較項目宿直あり日勤のみ
拘束時間泊まりで長い1日単位
待機時間夜は待機が中心の現場も基本は日中稼働
自分の時間待機中に勉強・作業ができる勤務中は動き続ける
向く人夜勤経験者・泊まりに抵抗がない人規則的に生活したい人

ちなみに日勤のみの日は、宿直のときの日中とやることはほぼ変わりません。点検と巡回が中心です。「宿直=特別にきつい」というより、「夜の待機時間がある分、自分の時間が生まれる」という感覚に近いです。

施設タイプは「オフィスビル」を選んだ

施設タイプは、結果的にオフィスビルになりました。商業施設やホテル、病院などに比べて、オフィスビルは夜間や休日に人が少なく、トラブルの種類も比較的読みやすいと感じています。

来訪者が多い現場は受付や電話対応に追われる日もありますが、オフィスビルの宿直は、何もない夜は本当に何もありません。誰にも呼ばれず、設備を見て回るだけの時間がある。私はこの「静けさ」を求めていたので、オフィスビルは自分に合っていました。

ただし、漏水やブレーカーが落ちるなどで深夜に対応する日もあります。予測できないことがあるのは、どの施設でも同じです。何も起きない夜ばかりではない、というのは正直に書いておきます。

選択肢を選ぶとき、私が基準にしたこと

3つの選択を振り返ると、私はスペックでは何も選べませんでした。設備の資格も知識もなかったからです。だから「何を捨てて、何を取るか」という優先順位で選びました。

スペックで選べなかったから、優先順位で選んだ

系列2社に落ちたとき、設備知識がまったくなかったので「やっぱりダメか」と思いました。それでも介護には戻りたくなかった。そして、給料はどうやっても今より上がると確信していました。介護職の頃は「このままじゃ終わる」という感覚が消えなかったからです。

スペックで勝負できないなら、自分が何を優先したいかで選ぶしかありません。私の場合は「未経験でも入れること」「夜勤の経験を活かせること」「静かに働けること」。この3つを満たす組み合わせが、たまたま独立系×宿直×オフィスビルでした。

「精神的に消耗しないこと」を一番上に置いた

優先順位の一番上に置いたのは、年収でも安定でもなく、「精神的に消耗しないこと」でした。介護職時代、人と関わり続けることで気力が削られていく感覚があり、それがいちばんつらかったからです。

だから私は、選択肢を比べるとき「これは自分の心がすり減らないか」を基準にしました。精神的に楽な働き方そのものについては別の記事で詳しく書いているので、同じところで悩んでいる方は読んでみてください。私の場合は、たまたまそれが「消耗しないこと」だった、というだけの話です。

選択肢は「正解探し」ではない

ここまで「私はこう選んだ」と書いてきましたが、これが正解だと言いたいわけではありません。

選択肢を前にすると、つい「どれが一番正しいか」を探したくなります。でも私は、選択肢が多すぎること自体が疲れの原因になる、と感じています。情報を入れすぎて、真偽の分からない比較を見続けると、かえって動けなくなる。1年間動けなかった私自身がそうでした。

介護職時代の自分に一言かけられるなら、「楽に生きる選択肢もあるよ」と言いたいです。当時の私は、がんばることが当然だと思い込んでいて、楽なほうを選ぶという発想がありませんでした。楽な仕事を選ぶことは、逃げではなく選択肢のひとつです。自分で選んでいるという感覚さえあれば、それでいいのだと思います。

もちろん、今でも不安がないと言えば嘘になります。もっと稼ぎたくて副業もしています。でもそれも自分で決めたことです。完璧な正解を探すより、自分の優先順位で選んで、選んだあとに納得していく。そのほうが、私には合っていました。

「選ぶ」前に、「いつでも選べる」状態をつくっておく

ここまでは「どう選んだか」の話でした。でもその手前に、もうひとつ大事なことがあります。選ぶには、まず選択肢が手元にある状態をつくっておくことです。

転職サービスに登録して、職務経歴書を準備しておく。動くと決めていなくても、できる準備です。「いつでも選べる」という状態そのものが、今の毎日を少し軽くしてくれます。

この「選択肢を持っておくこと」の話は、noteでも深掘りしました。 → 「ここしかない」と思っていた頃の話(note)

まとめ

ビルメンへの転職には、入る前に「会社形態」「勤務形態」「施設タイプ」という3つの選択肢があります。私はそれぞれを、独立系・宿直・オフィスビルで選びました。

選んだ基準は、スペックではなく優先順位でした。一番上に置いたのは「精神的に消耗しないこと」。あなたが一番上に置くものは、年収かもしれないし、勤務地かもしれません。それでいいと思います。大事なのは、誰かの正解ではなく、自分の優先順位で選ぶことです。

選択肢があると知るだけでも、少し動きやすくなります。この記事が、その整理の助けになればうれしいです。

あわせて読みたい記事

会社形態でもう少し具体的に迷っている方は、系列系と独立系の違いを掘り下げたこちらをどうぞ。

ビルメンの系列系と独立系、何が違うのか

「精神的に消耗しないこと」を選ぶ基準にした話を、もう少し詳しく書いています。

ビルメンは精神的に楽な仕事なのか

宿直を選んだ人がいちばん気になる「1日の流れ」はこちらです。

ビルメンの宿直、1日の流れ

相性のいいnote記事

「独立系に切り替えたら受かった」と書きましたが、その面接で実際に何が起きたのか、なぜ無資格・未経験の私が正社員になれたのかは、noteに詳しく書いています。応募先の選び方で結果が変わった話です。

あの面接で起きたこと(note)

転職サービスについて

私が実際に利用したのはリクナビNEXT(PR)です。エージェントに相談したのではなく、自分のペースで求人を眺めるところから始めました。「まだ転職するか決めていない」段階でも、選択肢を眺めるだけなら気持ちが楽です。登録したからといって、誰かに急かされることはありませんでした。

ビルカメ

飲食8年 → 介護3年 → ビルメンへ。
独立系ビルメン会社で宿直勤務/年収300万→380万。

【このブログについて】
人と関わる仕事を11年。すり減って1年間動けなくなり、たどり着いたのがビルメンでした。

年収は全産業平均より低いまま。派手な逆転もありません。ただ、宿直の夜に2時間誰とも話さない時間があって、ようやく息ができると感じています。

楽に生きるのは、逃げじゃなく選択肢。

この視点から、「楽な仕事」の正体・ビルメン転職のリアル(得たものも失ったものも)・働き方や暮らしの考え方を書いています。

面接の体験談など詳しくはnoteに → https://note.com/birukame

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コメント

  1. たける より:

    はじめまして。
    志望動機の記事は消えてしまったのでしょうか?非常に参考になったのでもう一度読むことは可能ですか?

    • ビルカメ ビルカメ より:

      コメントありがとうございます!
      該当の記事ですが、現在編集中です。
      しばらくお待ちください、、