夜勤明け、家に帰ってベッドに入っても眠りが浅い。
なんとか眠れても起きた頃には夕方で、せっかくの休日が回復だけで終わっていく。生活のリズムは少しずつ崩れ、気づくと「いつ寝てもだるい」が普通になっていく、、、
私は介護職で3年間、夜勤をやっていました。
やりがいはあったし、人として学ぶことも多かった現場でした。
でも睡眠と神経は確実に削れていて、「あと10年これを続けられるのか」と自分に問い直したとき、不安しか持てませんでした。
この記事は、夜勤がつらい・辞めたいと感じている方に向けて書きます。
私が次に選んだのは、同じ「夜勤」という言葉でも、睡眠の前提がまるで違う働き方でした。
立ち仕事の身体疲労の話ではなく、夜と睡眠の話に絞ってお伝えします。
夜勤がつらいのは、睡眠が静かに削れていくから
「眠っていい時間」と「寝ていい時間」は別物だった
介護の夜勤は、ただ起きていればいい仕事ではありません。決まった時間の巡回、ナースコール、おむつ交換、急変があれば即対応。仮眠時間が制度としてあっても、呼ばれれば飛び起きます。
夜勤を経験した方ならわかると思います。「眠っていい時間」と「本当に寝ていい時間」は別物だ、と。前者はあっても、後者がない。仮眠に入っても、いつコールが鳴るかわからない緊張がずっと頭の片隅にあって、深く落ちません。これが何年も続くと、休んだのか休んでいないのかがわからなくなっていきます。
神経の張りは「明けの日」に分割払いで請求される
夜勤の本当のしんどさは、その夜よりも、明けの日に出ます。
家に帰っても眠りが浅い。一度は寝るんですが、すぐ目が覚める。日中眠ろうとしても、頭は「夜のスイッチ」のままで切り替わらない。生活のリズム全体がずれていって、明けの翌日の休みは「回復するだけで終わる日」になっていきました。
夜働く分の代償は、その夜だけでは払い終わらず、明けの日と翌休日まで含めて分割で請求されます。私はそれを「夜勤の値段」として、3年間払い続けていました。
辞めたいのに、辞められなかった3年間
「自分が抜けたら回らない」が一番強かった
それでも、簡単には辞められませんでした。一番大きかったのは「自分が抜けたら回らない」という感覚です。人手が足りない現場で、夜勤に入れる人は限られていました。
収入が下がるのも怖かった。介護の仕事は嫌いではありませんでした。でも何より、辞めて何をするのかが見えていなかった。「夜勤がない仕事」は知っていても、「夜勤の種類が違う仕事」があるとは、当時の私は思っていなかったんです。
こうなりたいと思える将来像が、夜勤の先になかった
腰痛を抱えながら働いている先輩の姿を見て、自分の10年後を想像することがありました。この睡眠の取り方を、あと何年続けるんだろう、と。
「今日を乗り切る」ことはできます。でも「これがずっと続く」と考えたとき、収入面でも健康面でも、こうなりたいと思える将来の姿が見えなかった。それが一番しんどかったです。
「眠っていい時間がある夜勤」を知った日
設備管理の宿直は、「呼ばれない前提で寝る」時間が組まれている
転職活動を始めて知ったのが、設備管理(ビルメンテナンスとも呼ばれます)という仕事の宿直勤務でした。
宿直の夜は、中央監視室で警報を待ちながら過ごします。決まった時間に巡回はありますが、深夜帯には仮眠時間が制度として組まれている現場が多いことを知りました。介護夜勤の「いつ呼ばれるか分からない仮眠」とは、前提がそもそも違います。
初めて宿直で仮眠時間に入った日、はじめて「寝ていいんだ」と頭で理解するのに少し時間がかかりました。介護で身についた「いつでも飛び起きる」感覚が、すぐには抜けなかったんです。
介護夜勤と宿直の、決定的な違いは「睡眠の前提」
夜勤、と一口に呼んでも、職種が違えば睡眠の前提が別物です。私が体感した違いを並べます。
| 介護の夜勤(3年やっていた) | 設備管理の宿直 | |
|---|---|---|
| 仮眠の前提 | いつ呼ばれるかわからない | 呼ばれない前提で寝る時間が組まれる |
| 神経の張り | 常に「何かあったら自分が動く」 | 警報が鳴ったら動く(鳴らない夜もある) |
| 明けの日 | 回復だけで休日が消える | 明けは比較的軽く、何かする余力が残る |
| 生活リズム | 揺らぎが大きく整えにくい | 整えやすい(休日が回復で消えない) |
数字で表せない違いですが、3年間夜勤を続けた身体には、はっきりわかりました。
正直に書く、宿直も「完璧」ではない
公平に書きます。宿直の仮眠が、毎回ぐっすり眠れるとは限りません。
警報がいつ鳴るかわからないのは事実です。鳴れば仮眠を切り上げて動きます。深い時間帯にトラブル対応が入る日は、その夜の眠りの質はかなり落ちます。これは介護夜勤と同じく、「夜働いていることのコスト」として残ります。
ただ、介護夜勤と決定的に違うのは、ベースラインが「呼ばれない前提」であることでした。介護夜勤は「呼ばれる前提」で、その上に休めない時間が積み重なっていく構造です。宿直は逆で、「呼ばれない前提」の中に、ときどきイベントが起きる。同じ夜勤でも、睡眠の累積疲労の出方がまったく違ってきます。
宿直の夜の雰囲気はよくある宿直勤務の夜の話というnoteにも書きました。淡々と過ぎていく時間の話です。
夜勤がつらい人が、次に動くなら
ここからは行動の話です。私が抜けるときに踏んだ順番を、そのまま書きます。
- 転職サイトに登録して、「夜勤の種類が違う仕事」が世の中にあると知る
- 職務経歴書を用意する(夜勤で培った対応力は書き方で伝えられる)
- 取りやすい資格を1つ並行で始める(危険物乙4が定番)
まず求人を眺める
最初にやったのは、転職サイトに登録して求人を眺めることでした。応募する勇気がまだなくても、「夜勤の前提が違う働き方」が世の中にあると知るだけで、夜勤明けの頭でも少し息がしやすくなります。
私が実際に利用したのはリクナビNEXT(PR)です。「設備管理」「ビルメンテナンス」で検索すると、思っていたより求人が出てきます。急かされる連絡もないので、夜勤明けの自分のペースで見比べられました。
異職種への転職は「職務経歴書」が要
介護・看護・工場など夜勤職から設備管理への転職は、ほとんどの場合、異業種・異職種への転職になります。ここで効いてくるのが職務経歴書です。
「介護の経験なんて、設備管理に関係ないのでは」と思うかもしれません。でも、夜間に冷静に判断してきたこと、チームで動いてきたこと、急変時に動けたことは、書き方しだいで十分伝えられます。
リクナビNEXT(PR)には、項目を埋めるだけで形になる職務経歴書のテンプレートがあります。白紙から書き始める必要がないので、夜勤明けでも手を動かしやすいのが正直なところでした。
職務経歴書はリクナビNEXTに登録すれば無料でテンプレートから作成できます。応募の前に整えておくと、気持ちに余裕を持って動けます。
私は介護を続けながら、転職サイトで求人を見て、並行して危険物乙4の勉強を始めていました。系列系の会社に2社落ちましたが、独立系に切り替えたら受かりました。
最初から完璧にしてから動こうとせず、動きながら整えるくらいでちょうど良かったと思っています。
まとめ:夜勤のつらさは、根性で押し切る話じゃない
夜勤がつらいのは、気合いが足りないからでも、根性が足りないからでもありません。睡眠と神経が確実に削れていく前提で長く働いていれば、誰でも消耗します。
「夜勤」とひと言で言われていても、職種が違えば睡眠の前提はまるで違います。私は介護夜勤から設備管理の宿直に移って、仮眠の質と、明けの日の戻り方が変わりました。すべての夜勤を否定したいわけではありません。でも、いまの夜勤で睡眠と生活が崩れているなら、別の夜勤の種類があることを知っておいてほしいです。
楽に生きるのは、逃げではなく選択肢です。動くかどうかは、あなたが決めることです。
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